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木砲の材に選ばれた諏訪神社の松

所在地神奈川県平塚市真土(諏訪神社)
年代明治11年
登場音五郎、伊藤佐治兵衛、佐治兵衛ら村民、真土村の農夫
出典奇談全集 現代篇

どんな伝承か

明治十一年十月、音五郎は真土村の佐治兵衛の家に泊まり込み、木砲にする松を探した。真土村には白鳥神社と諏訪神社があり、諏訪神社はもと松木家が勧請したものだったが、長右衛門は自家の鬼門に当たるとして白鳥神社へ合祀し、自ら神官に収まっていた。その森の木は平塚の材木商に払い下げられ、ちょうど伐採が始まったところだった。他人が買った木なら神罰は当たるまいと音五郎が見に行き、注文どおりの松を見つけると、佐治兵衛は神様が天罰のために授けてくださったと喜んだ。

原典より

それは諏訪神社の森から持つて來た松の木で造つたものであつた。—— 奇談全集 現代篇(田中貢太郎・奇談全集) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

奇談全集 現代篇(田中貢太郎・奇談全集)

『奇談全集 現代篇』は、田中貢太郎が幕末から大正にかけての事件や奇談を読み物に仕立てた作品集である。明治十一年に相模の真土村で起きた松木騒動、大正十五年に千葉の久賀村一帯で起きた鬼熊の事件、香取郡の連続殺人、伊賀上野の破獄、京都の天誅などを、記録や関係者の話をもとに描き、松木騒動には筆者が大正六年に現地を訪ねた補遺を付す。播磨屋橋遺聞のように、筆者自身が創作と断る話も含む。

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