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棒も刀も通らぬ老人

所在地東京都目黒区碑文谷
年代文久三年
登場美人局の頭領たる老人、伝八郎、小桜太夫、娘軽業師・一味の一人
出典日本の怪談(二)

どんな伝承か

荒れた寺で伝八郎が老人の腹へ棒を突き入れると、棒は何かに支えられたようにぴたりと止まり、引こうとしても動かない。先端は老人の腹の奥に食い込んだようになっていた。老人がふいに腹を退くと棒は抜け、今度は仰向けに寝て、この腹を叩き割れるかと挑む。伝八郎が棒を振りかぶって臍のあたりを撲ると、臍が太鼓の胴のようにぽんと膨れ、棒は二つに折れた。返された刀を抜いて頭から斬り下ろすと、老人は右手で棒でも握るように刃をつかみ、左手を動かしただけで鍔元からぼきりと折ってしまう。伝八郎は恐れ入って座り、弟子にしてくれと願い出た。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))

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