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化け方を教えると袋に誘われた狸

所在地高知県高知市
登場ある男と狸
出典日本の怪談

どんな伝承か

著者の郷里にはこんな話もある。ある男が夜道を帰っていると、一匹の狸が木の葉を採って体に貼り付け、化けようとしていた。男は笑い、そんなことでは駄目だ、自分がもっと上手な化け方を教えてやろうと声をかけた。狸は翌晩、約束の場所にやって来た。男は用意の袋を出し、この中に入れば思うものに化けられると言った。狸が真に受けて入ると、男はすぐさま袋の口を固く締め、いきなり地面に叩きつけて殺してしまったという。

原典より

狸がほんとにして入ると、その男は袋の口をぐいとしめて、突然地べたに投げつけて殺した。—— 日本の怪談(田中貢太郎・河出文庫・1985年(昭和60年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(田中貢太郎・河出文庫・1985年(昭和60年))

『日本の怪談』は、田中貢太郎の怪談を昭和四十五年桃源社刊『日本怪談全集』から抜き出した文庫本で、昭和六十年十二月に河出書房新社から発行された。「宝蔵の短刀」「八人みさきの話」など土佐の城下や村の話をはじめ、江戸・京・吉野などを舞台にした幽霊・狐狸・猿・魔物の話を、会話の多い語り口で収める。二十七篇の後に尾崎秀樹の解説を付し、高知に生まれた作者の生涯と怪談・妖異譚への傾倒をたどっている。

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