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袋棚の種板が真っ黒に感光

所在地香川県丸亀市
年代伝承(口承)
登場長尾郁子、菊地俊諦、長尾與吉、霊能者、種板の預かり役、種板を袋棚にしまった夫
出典心霊と神秘世界

どんな伝承か

明治四十三年十二月十六日、福来友吉は黒紙で幾重にも包んだ種板の表に「一心」と書いた赤い紙を貼り、丸亀の菊地俊諦へ送った。一心の二字を見つめて種板の中央に焼き付けるつもりで念じるよう、長尾郁子に頼むためである。種板は菊地の手元に置くよう念を押していたが、判事の長尾与吉は妻の気分のよいときにやらせると言って引き取り、郁子に知らせずに奥座敷の袋棚にしまった。郁子はそれを知らないまま、三浦某に頼まれて透視をしていた折、袋棚の種板に気づいて念を送ったという。二十五日に丸亀へ来た福来が石川写真館で現像すると、種板は黒漆を塗ったように真っ黒に感光していた。

原典より

併し右の種板が如何樣になつて居るならんと思ひ、念の爲めにこれを受け取り、石川寫眞館に行つて現像して見ると、種板は黒漆を塗り付けた様に眞黒に感光して居つた。—— 心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))

『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。

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