三田の治療で動いた画家の右手
どんな伝承か
昭和四年十二月二十四日、京都の画家野原桜洲は霊能者三田光一の治療を受けた。長いあいだ思うように動かせなかった右手が、そのときたちまち自由に動くようになったという。喜んだ桜洲は記念にその場で筆を執って馬の絵を三枚描き、三田に贈った。そのうちの一枚は三田から日本地下水協会の理事長佐々木正一郎に贈られ、堺の佐々木の家に置かれていた。このいわれのある絵だったので、三田は午年にあたる翌年元日の遠隔念写の題に、この馬を選んだのである。
原典より
昭和四年の十二月二十四日、書伯は三田氏の治療を受けた所、長い間運動不自由であつた右の手が忽ちにして自由に動き出した。—— 心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))
『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。