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念写用フィルムの盗難事件

所在地香川県丸亀市
年代1912年
登場長尾夫人
出典心霊と神秘世界

どんな伝承か

山川博士の実験が不首尾に終わると、ある新聞は長尾夫人が千里眼をやめると誓ったなどと虚偽を報じた。福来友吉は実験が続いていることを示そうと、明治四十四年一月十三日、ロール・フィルムを紙筒に封じた実験物二個を長尾家に持ち込み、通力の二字を念写させようとした。夫人が統一している最中、東京の川口と名乗る男が立会いを求めて玄関に上がり込んだ。応対に出るとその姿は消え、置いてあった実験物も無くなっていた。夫人の透視をもとに記者が探し当てたが、封を破られた一個には脅しの文句を書いた紙片が入っていた。

原典より

私も變なことだと思ひながら、E室の床を見ると、共處に置いた實驗物が無くなつて居た。—— 心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

心霊と神秘世界(福来友吉・1932年(昭和7年))

『心霊と神秘世界』は、文学博士福来友吉が著し、昭和七年に人文書院から発行された心霊研究と仏教思想の書である。御船千鶴子・長尾夫人・三田光一らの透視と念写をはじめ、霊の幻化、念動、物質化など国内外の心霊現象を実験記録とともに論じ、後半では自我・神秘世界・霊と生命を真言密教や華厳の教えによって説く。全五編からなり、この本文は昭和五十七年に心交社が出した復刻版で、梅原正紀・井村宏次らの「解説研究編」を付している。

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