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結核の入院中に会得した昇天の業

所在地山口県宇部市
年代不明(30代半ば)
登場小森浩
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

小森浩さんは三十四、五歳のころ、結核で一年ほど入院した。退屈しのぎに毎晩、息を止める練習を重ねるうちに腕が上がり、ある日ついに屋根を突き抜けて天へ昇っていく感覚をつかんだ。その前には一週間ほど断食し、仰向けで力を抜いて吸った息を吐かずにいる。すると太陽の何倍もの白い光が見え、体が二つに分かれて一方が天井も屋根も抜けて昇り、四季が一度に現れた下界や天女が見えたという。体の奥からわく「体悦」を経て、心臓が止まった瞬間に澄みきった無の世界に入れたのは一度きりだった。命の危険があるので、六十五歳ごろを最後に試みていないという。

原典より

暇だったので、その練習を毎晩やっているうちに、どんどん上達し、ある日、ついに屋根を突き抜けてどんどん天に昇っていく感覚を得るようになった。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

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