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十二指腸閉塞の死線で見た川と体外離脱

所在地茨城県稲敷郡阿見町中央三丁目(東京医科大学茨城医療センター)
年代現代
登場木内鶴彦、体験者(彗星探索家)
出典証言・臨死体験

どんな伝承か

彗星探索家の木内鶴彦は一九七六年、二十二歳で航空自衛隊百里基地に勤めていたとき、夜勤明けに激しい腹痛で倒れ、霞ヶ浦病院へ運ばれた。十二指腸がふさがる珍しい病で、胃から黒い液が大量に抜かれ、ひどい脱水で臓器が次々に弱っていった。検査の直後に気が遠くなると、暗いぬかるみを這って光を目指し、抜けると広い川があった。古い舟を手でこいで渡ると喪服の老女が名を呼び、焚き火のそばに亡き祖父やいとこがいた。老女に導かれて丘を越えると一面の花畑だった。いったん病室で目覚めた直後に心臓が止まり、体を抜け出して父の中に入り、電話をかける母のもとへも移ったという。さらに六歳の日の川原にも戻った。

原典より

やっとの思いで向こう岸について、ヤレヤレと思って舟から降りると、そこに、かなり年をとった喪服を着たおばさんがやってきた。—— 証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年))

『証言・臨死体験』は、立花隆が文藝春秋の雑誌『クレア』に連載し、一九九六年に単行本として刊行した臨死体験の証言集である。俳優の安田伸、作家の水上勉、彗星探索家の木内鶴彦、プロレスラーの大仁田厚、映画監督の羽仁進など、病気や事故で死の淵に臨んだ二十三人の体験を、本人や家族からの聞き取りで記録する。各章は人物の略歴と前置きに続けて問答形式の談話を載せ、本人の著書や手記からの引用も交える。

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