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昏睡中に聞こえた兄夫婦の声と涙

所在地茨城県日立市(日立総合病院)
年代1979年6月
登場佐藤国男、体験者
出典証言・臨死体験

どんな伝承か

日立総合病院での脳腫瘍の手術後、佐藤国男さんは九日間意識不明とされたが、本人は三日目ごろから断片的に意識が戻っていた。看護婦が意識の有無を確かめるためにつねるのが痛くても、痛いと言えなかった。姿は見えなくても声は聞こえ、宮城県から駆けつけていた兄夫婦が帰り際に、これから帰るからと声をかけたのもはっきり覚えていた。見舞客が話しかけると相手が誰か分かり、そのたびに、目を閉じて意識がないはずの彼の目から涙がこぼれたという。回復後に本当は聞こえていたと話すと、周りはみな驚いた。

原典より

そしてそういうとき、目をつぶったままで意識がないはずの私の目から涙がこぼれたといいます。—— 証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・1996年(平成8年))

『証言・臨死体験』は、立花隆が文藝春秋の雑誌『クレア』に連載し、一九九六年に単行本として刊行した臨死体験の証言集である。俳優の安田伸、作家の水上勉、彗星探索家の木内鶴彦、プロレスラーの大仁田厚、映画監督の羽仁進など、病気や事故で死の淵に臨んだ二十三人の体験を、本人や家族からの聞き取りで記録する。各章は人物の略歴と前置きに続けて問答形式の談話を載せ、本人の著書や手記からの引用も交える。

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