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新家の店の窓に降った豊川大明神

所在地愛知県弥富市荷之上町
年代慶応三年十月二十一日夜
登場下女おなた、おみち
出典日本神異見聞伝

どんな伝承か

服部家の記録によれば、慶応三年十月二十一日の夜、東保村の若者たちが車を留めに来て、水天宮へ獅子を奉納して帰る途中、新家の店前まで立ち寄った。そのとき下女のおなたとおみちらが見物に出ていたところ、店の南窓に豊川大明神の御札が降っているのが見つかった。二人はそれ以前に、下の方から本田の田の面の上、大口のあたりを通って札が降って来るのを見受けたという。札は直ちに座敷へ祭られ、祭りの仕方は七日の間、当家のときと同じようにしたと記されている。

原典より

廿一日 夜東保村若者車御留へ参懸候手前水天宮様へ獅子奉納参帰リ候新家店前迄おなたおみち下女とも申候見物に参候処右店南窓 豊川大明神様御降有之其已前下より本田田面ノ上大口にて由見受ヶ者直 座敷祭御祭方七日之内当方之通也—— 日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本神異見聞伝(笠井鎮夫・1974年(昭和49年))

『日本神異見聞伝』は、笠井鎮夫が昭和四十九年に著した霊異の見聞記である。第一篇では、大正期に大本で鎮魂帰神を受けた著者が、霊媒による死者の招霊や狐霊・竜神の託宣、霊石の発掘などを研究会での語りの口調で伝える。第二篇では、慶応三年のええじゃないかのころ尾張・遠江・駿河・美濃・丹後などで起きたお札降りを、旧家の古文書や郷土史家の便り、著者の現地調査から記録している。

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