比婆山の怪獣は生き残った猿人か
どんな伝承か
著者が長年追ってきた日本の未確認生物のうち、決定版といえるのが中国山地で目撃された、類人猿とも山人ともつかない比婆山の怪獣である。目撃談をまとめると、身長は百五十から百六十センチほどで、上を向いたゴリラのような鼻、チョコレート色の逆三角形の顔に額の三本の深いしわがあり、背を丸めて手をぶらつかせながら二本足で歩く。人に危害を加える様子はなく、おとなしい性格とみられる。付近では東アフリカの猿人期に似た古い石器も見つかっており、著者は進化から取り残された猿人が生き延びたものではないかと推し、ヒマラヤの雪男や北米のサスカッチになぞらえている。
原典より
* 幻の怪蛇ツチノコ* 日本列島に棲む大蛇* 易者犬の「死後の超能力」* 植物にもある喜怒哀楽の感情—— 日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。