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三十秒睨み合った角刈りの怪物

所在地広島県庄原市西城町油木
年代昭和45年7月23日早暁
登場今藤実、丸崎安孝、最初の目撃者
出典日本の四次元

どんな伝承か

国鉄木次線の油木駅のまわり、四方を山に囲まれた油木の集落での話。昭和四十五年七月二十日の夜八時、農業の丸崎安孝さんが車でダムのあたりを通りかかり、犬でも猿でもない黒い毛だらけの生き物を一瞬とらえた。降りて見回すと、牛でも犬でもない巨大な足跡が残っていた。その三日後の明け方、今度は農業の今藤実さんが、草の茂みから現れた怪物と真正面から向き合うことになる。顔は人よりやや大きく、頭の毛は角刈りのようで、目も口も鼻も猿に似ているが、猿より色が黒く造りが大きい。三十秒ほど睨み合ったのち、怪物はゆっくり背を向けて去っていったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))

『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。

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