地肌に残った幅二十三センチの足跡
どんな伝承か
油木一帯では怪物の目撃が続き、証拠らしいものも次々に見つかった。昭和四十六年九月四日には、中国電力庄原運転区長の田中利夫さんらが、地肌に残った長さ十八センチ、幅二十三センチの生々しい足跡を見つけている。同じ月の十四日には、美古登小学校六年の宮本和俊君が山道で怪獣に出会い、玩具のピストルを撃つと、怪物は彼のほうを睨んでから通り過ぎていった。その後も名城大学の探検部が四百個もの足跡を見つけ、ボーイスカウトが仕掛けた感知器に何かが触れて、長さ二十五センチ、幅十五センチの巨大な足跡が残されたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。