長唄の師匠の胆石を消した太田治三郎の掌
どんな伝承か
神奈川県大和市中央林間に住む太田治三郎は、昭和四十六年十月にテレビ番組へ出演した鈴木五郎の話を知り、てのひら療法をこころみた。知人の長唄の師匠が腹部に猛烈な痛みを訴え、夜間に電話で呼ばれたので患部に掌をあてがったところ、二十分で痛みがおさまって病人が起きあがり、話もできるようになって茶まで出したという。あとから来た医師も驚き、注射も打たずに帰っていった。太田が三日間、二十分程度ずつ療法を続けたのちレントゲンを撮ると、胆石は跡かたもなくなっていた。この治療例を知った脳卒中の後遺症に悩む老人も、耳の上に手を当てられて十日目には杖もサポーターも不要になり、二ヵ月で全治した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・1973年(昭和48年))
『日本の四次元』は、鈴江淳也が昭和四十八年に著した超常現象の取材記である。幽霊の出る家や競馬場、古武士の怨念、守護霊、心霊写真、新幹線の四次元地帯、心霊治療、物品引き寄せ、てのひら療法、比婆山の怪獣やツチノコ、死後も占う易者犬などを、当事者を訪ねて聞いた話として記す。「幽霊と怨念の世界」から「動植物の驚異」まで六部に分け、あとがきで大陸書房刊『日本の奇談』『現代の怪奇』に続く第三弾と述べ、問い合わせ先を挙げる。