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歩哨線に阻まれた命令書

所在地東京都港区赤坂(赤坂見附)
年代昭和11年2月26日
登場参謀本部、牧大佐
出典私の心霊術

どんな伝承か

叛乱軍の司令部が置かれた料理屋の付近には歩哨線が張られていた。そこへ陸軍省のカーキ色の自動車が赤坂見附をまっしぐらに下ってきて、歩哨線を突破しようとする。歩哨たちは駆け寄り、将官旗を立てたその車も通さない。乗っていたのは参謀本部の牧大佐で、著者が声をかけると、大佐はてれくさそうに笑い、命令の伝達ができないと漏らして、もと来た道へ引き返していった。あとで聞くと、大佐は最高幹部の命令書を携えて各所の口を回ったがどこでも通してもらえず、そのために形勢打開の機会を失ったと悔しがっていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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