別室に残した乾板に写った念射
どんな伝承か
福来博士が二、三枚の乾板を一つに包んで持参し、そのうち一枚への念写を郁子に依頼したところ、夫人は二枚の乾板がそれぞれ別の方向から自分へ進んでくるように見えて迷ったという。現像すると、実験室に持ち込んだ乾板ではなく玄関脇の部屋に残しておいた別の乾板の方に念写されていた。
原典より
遂に正面に見えた乾板に念射したが、現像してみたところ、福來博士が八疊の實驗室へ持つて行つた乾板ではなく却つて玄關の次の室に残しておいた他の一枚の乾板に念射されてあつた。—— 靈魂に就いての奇話(本誌記者編・趣味の科學) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
靈魂に就いての奇話(本誌記者編・趣味の科學)
『靈魂に就いての奇話』は、本誌記者が編んで雑誌の連載欄「趣味の科學」に載せた心霊研究の読み物である。欧米の心霊研究が説く霊魂と死後の生活、エジソンの霊界通信機の構想、ノバスコシアの騒霊事件、亡き人が夢や姿で知らせた話などを、学者の説や新聞雑誌の記事から集めて紹介する。「死後の生活」「不思議の現象と心理研究」「千里眼念寫の奇現象」と題を替えて回を重ね、終回では長尾郁子の透視や渡邊偉哉の念写の実験記録を取り上げる。