望遠鏡で見た茶色の菱形物体
どんな伝承か
昭和四十六年一月二十三日の五時四十五分ごろ、栃木県大田原市新富町で阿部彗星の観望を終えてふと東空を見た大田原天文同好会の会員、高校生の和久耕一は、東の空を南東の方へ動いていく菱形の物体を目撃した。自作の口径一二センチ、焦点距離八一〇ミリの短焦点反射望遠鏡を向け、二十七倍の接眼鏡で見たところ、全面が茶色で、ところどころに点滅しない橙や赤の光点があり、リベットのようなものが一面に規則正しく並んでいるのが見えたような気がしたという。光度は五等級、はっきり菱形であることが分かり固体として感じられた。飛行の途中でUターンし、二、三秒間の停止もあったが音はなかった。
原典より
昭和四十六年一月二十三日五時四十五分ごろ、栃木県大田原市新富町で阿部彗星の観望を終って、ふと東空を見た大田原天文同好会会員和久耕一君(高校生)は、東の空を南東の方に向って動いて行く菱形の物体を目撃した。—— 日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。