津波の中を飛んだ白く丸い光り物
どんな伝承か
『大日本地震資料』などが引く記録によれば、寛永四年十月四日の津浪のとき、猪野山から沖を望むと、鹿島の山を五つ六つ重ねたほどの大波が大洋から寄せて来た。その波の中に白く円くて妙なる光を放つ物があり、怪しんで見守るうち大波は二つに割れ、小さい方はみなべの浦へ、大きい方は東の芳養へ向かい、光り物は波に囲まれたまま共に進んだ。ところが芳養沖と思われるあたりで波を離れ、鹿島の宮の御山へ飛び帰ったという。人々はこれを鹿島の神の御霊とし、その加護で当地は穏やかであったと伝える。記録は山内重賢が書き記し、鹿島宮神殿に納められた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。