火をくわえて飛ぶ坊主の首
どんな伝承か
古書集めを楽しみとする山田文三郎は信濃の村田の生まれで、江戸に出て深川六軒堀に住んでいた。安政二年十月二日の夜、用があって品川宿まで出向き、帰り道に芝明神の前を通ると、頭の上でグンと引くような音が響いた。振り返れば、張子細工のような大きな坊主の首が火の付いた木をくわえ、東から西へ飛んでゆく。体は半身しか見えない。顔色を失って道を急ぐうち大地震が起こり、二、三度揺り倒された。同じ時刻、浅草駒形あたりでも同じものを見た者がいたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・昭和)