睦沢村の鯉のぼり虚礼廃止
どんな伝承か
五月節供の鯉のぼりを掲げる風習は江戸中期に始まり明治以降に広まったが、早くも虚礼として疎まれるようになった。千葉県長生郡睦沢村では昭和二十八年ごろから、村中でわずか二本だけを立てることにし、家々の鯉のぼりは「虚礼だから」とやめる申し合わせを実行してきたという、習俗改廃の一例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))
民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。