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白米を敷いて歩いた海上のかぜん長者

所在地岩手県遠野市
年代伝承(口承)
登場かぜん長者、山口四郎兵衛
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

遠野郷の海上にいたかぜん長者は女主人であった。七十五里も離れた大槌の浜から潮水を汲ませ、七十五頭の馬で毎日運ばせて塩を焼かせたといい、その塩竈の跡が今も土地に残る。また自分の門口から横田の町まで白米を撒き敷かせ、その上を歩いて足に土をつけないことを自慢した。これを隣村駒木の長者山口四郎兵衛があざ笑い、自分は小判を敷いて往来してみせると言って、その通りにしたという。

原典より

自分の家の門口から、白米を撤敷かせて其上を渡り歩き、少しも足に土を附けないことを自慢すると—— 佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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