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道に湧いて消えた蝦蟇の腐屍

所在地岩手県下閉伊郡岩泉町二升石
年代不明
登場草刈りに通う兄弟の子供
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

二升石という所に兄弟の子供がいた。学校から下がると牛にやる草を刈るのが日課で、ある日いつもの通り鎌を持って刈場へ向かうと、いつも通る細道の真ん中に大きな蝦蟇が死んで腐り、屍いっぱいに蛆が湧いていた。臭さに耐えかね、鼻を手で覆って駆け抜けた。草を刈って背負い、帰りしなに恐る恐るその場所を見ると、先ほどまであれほど蛆が湧いて臭かったものが影も形もなかった。不思議に思って家で父に話すと、それは貉に化かされたのだと言われた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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