安産祈願にY型塔婆へ経文を書き藁苞を下げて岐路や村境に立てる…
どんな伝承か
佐倉市の旧村では、安産を願う犬供養という行事が今も行われているという。Y型の塔婆に経文を書き、供物を入れた藁苞を下げて岐路や村境に立てる。もとは、悪くして産で死んだ犬に憑いた福神をもてなし、村から送り出す手段だとされる。また妊娠五か月目の戌の日に腹帯をつけるのは、もののけの憑かない犬にあやかり、我が子を一時犬の子に成り変わってもらうためだといわれた。お産の軽い犬にならって、無事の出産を願ったものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。