盗人が逃げ込んだ盗人が迫
どんな伝承か
下中津井の土地台帳には、「盗人が迫」という小字が今も載っている。昔は治める者の領地が違えば、どれほど悪事を働いた者でも、よその藩の領内へ逃げ込まれると捕らえることができなかった。石川藩の領内で悪さをして捕まりそうになった者は、この地へ逃げ込んだと言い伝えられている。この一角はおそらく石川藩の領地ではなく、他藩の領地だったのだろうと考えられている。中津井を治めた石川藩とは、伊勢国亀山の石川藩のことである。
原典より
伝説によれば、昔は支配者の領地が違えば、いくら悪いことをしても他藩の領地へ入れば捕えることができなかったのが、…—— 北房町史 民俗編 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北房町史 民俗編
『北房町史 民俗編』は、北房町の町史民俗編のうち、第十二章「伝説と昔話」の第一節「伝説」を収めたものである。上水田・菅野・中津井・宮地など町内の在所に伝わる、郡様の腰掛岩、菅野の七人みさき、八天狗の火消し、駒繋ぎの絵馬、長力牛之介の伝説、犬塚、断頭様、姥捨山、盗人が迫などの話を載せる。岩・泉・塔・社・地名ごとに見出しを立て、その場所と由来の言い伝えを短く記す。