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越後の作男が泣いた鼠宿の泣き坂

所在地長野県埴科郡坂城町大字南条鼠(泣き坂)
年代明治以前
登場越後出身の下男(作男)
出典坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

昔は越後からこの地方へ奉公に来る男女が多く、明治以降も養蚕の時期には越後の人が季節奉公に来た。明治より前のこと、鼠宿のある金持ちの家に越後出の作男が雇われていた。作男の毎朝の仕事は、朝飯前に上の原の畑まで下肥を担いでいくことで、しかも天秤棒の両端に桶をさげた一荷では足りず二荷ずつ運ばされた。広い越後平野で育った男にとって、手ぶらでもつらい長い急坂を重い肥桶を担いで上るのはたいへんな苦役で、毎朝泣きながら担いだ。そこでいつからともなく、この坂は泣き坂と呼ばれるようになったという。

原典より

この坂はかち(単身)で歩いても大変なところなのに、下肥を一と肩ばかりでなく二肩もかつぐので、この坂を登るのに毎朝泣きながらかついだ。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)

『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。

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地名由来下男下肥急坂

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