花嫁が避ける三叉路の夜泣き石
どんな伝承か
長野県坂城町の坂城小学校から込山へ通じる道路の三叉路の南角に、夜泣き石と呼ばれる石がある。この石は毎夜深夜になるとシクシクと泣き、通りかかった人は誰もがその声を聞いたという。翌朝調べても人のいた形跡はなく、高さ約一メートルの石があるだけだった。この道は花嫁の婚礼行列が通ると、婚家で一生泣き暮らすか不縁になると言い伝えられ、今も花嫁はこの道を通らないという。
原典より
この石は毎夜深夜になると、シクシクと泣き、ここを通る人は、誰でもその泣き声をきいた。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。