堰に投げ込まれて喜ぶ雨降り地蔵
どんな伝承か
『白河風土記』によれば、丸山には農夫の時右衛門が持つものと金五郎が持つものと、二つの地蔵堂があった。今ではどちらがどちらか分からないが、子守地蔵と雨降り地蔵が残っている。雨降り地蔵は常松マケが守り、縁日は四月十四日である。この地蔵は子供たちが堰へ放り込んで水遊びの相手にしたが、そうして子供に遊ばれることを大変喜ばれるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史)
『天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術』は、岩瀬郡天栄村が編んだ村史のうち民俗を扱う巻である。第八章「信仰伝承」では、旧村ごとの鎮守と鎮守以外の神々、寺院・仏堂・修験、家や生業の神々、道切りなどの呪術と禁忌、口寄せをするワカドノ、キツネツキ、オシンメイサマ、小豆洗いなどの妖怪、講を扱う。『白河風土記』や明治十一年の神社明細帳の記載と土地での聞き書きを照らし、近世から近代への移り変わりを記す。