ヒイミを降ろすオシラサマ遊ばせ
どんな伝承か
神子の定期的な仕事の一つがオシラサマ遊ばせである。一月の新と旧の一六日とその前後に行い、オシラ祭文を読んで託宣をする。そしてこのときにヒイミ降ろしをする。ヒイミ降ろしとは、参加している婦人たちの家族一人一人の生まれた年を聞き、その年の各人にとって悪い月や日を語るものである。婦人たちはそれを書きとめて家へ持ち帰り、家族それぞれの悪いとされた月や注意すべき時期に気を配る。津軽石の中島ハツ神子のオシラサマ遊ばせが、その例として挙げられている。
原典より
一月の新と旧の一六日とその前後にやる。—— 宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史)
『宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪』は、宮古市の市史のうち、民俗編上巻の第四節「民間宗教者」と第五節「民間医療と俗信」を収めたものである。南部藩の宗門帳などの古文書から閉伊郡の山伏・神子・瞽女と里修験の成り立ちをたどり、イタコ・カミツキと呼ばれる巫女の系統、新宗教、民間薬、予兆・占い・まじない・禁忌を述べる。俗信の末尾には座敷童子・カッパ・キツネ・モウコ(幽霊)・オシラサマなどの話を、地区名を添えて箇条で並べる。