トップ福島県の伝承富岡町

熔鉱炉を咎めたお滝様の長雨

所在地福島県双葉郡富岡町大字上手岡大木戸川原
年代不明(近世)
登場熔鉱炉の経営者、滝川江下の農民
出典富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

昔、上手岡の大木戸川原に熔鉱炉があった。何年頃造られたものか、誰が経営していたのかは分からずじまいである。この経営者はなかなか強硬な人で、滝川にもう一つ熔鉱炉を造る計画を立てた。それを知った滝川江下の農民はこぞって反対した。炉を造ればきっとお滝様のおとがめがあるに違いないと思ったからである。しかし経営者は反対を押し切って炉を造ってしまい、そのためか毎日のように雨が降り続いた。農家の人々はこれはお滝様のおとがめに違いないと大騒ぎになり、日を決めて滝川へ押しかけ炉を打ち壊した。帰り道に大木戸川原の経営者と出会い、俺のところは壊せまいと言われて激昂し、引き返して大木戸の炉も打ち壊したという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説(富岡町(編)・富岡町史・自治体史(民俗))

『富岡町史 第3巻(考古・民俗編)』第九章所収の昔話と伝説。福島県双葉郡富岡町(震災前)に伝わる口承を採録する。

種別から探す

祟り一揆言い伝え

富岡町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『富岡町史 第3巻(考古・民俗編)――昔話と伝説』の伝承