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三年後に遺恨を晴らしに来た河童

所在地宮崎県延岡市
年代寛永十七年九月
登場八左衛門、有馬直純、八左衛門の主君(縣の城主)
出典動物界霊異誌

どんな伝承か

寛永の天草一揆の鎮圧が終わり、有馬直純が帰陣するとき、家臣の八左衛門は名高い有馬の蓮池を見物し、昼寝していた河童を抜き打ちにした。手応えはあったが姿は見えず、池に飛び込む音がしただけだった。八左衛門は主君の供をして日向の縣の居城へ帰った。三年後の寛永十七年九月十四日、その河童が屋敷に現れ、有馬で受けた傷がようやく癒えたので遺恨を晴らしに来たと勝負を挑んだ。八左衛門は刀を手に庭で斬り結んだが、周りの者には相手が見えず乱心にしか見えなかった。勝負は互角のまま日を越し、直純が見物に来ると河童は姿を見せず、その夜肥前へ帰ると告げて去ったという。

原典より

斯くて寛永十五年の二月より同十七年の秋九月十四日の未の下刻に彼の河童来りて八左衛門に向て申すやうは、三年前有馬にての疵漸く頃日平愈す、…—— 動物界霊異誌(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1927年(昭和2年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

動物界霊異誌(岡田建文・岡田建文・心霊研究・1927年(昭和2年))

『動物界霊異誌』は、岡田建文(蒼溟)が昭和二年に著し、郷土研究社から出した動物怪異の記録集である。二十余年にわたって集めた体験や同志の報告から、動物にまつわる怪異の事例を選び、山陰地方を中心とする明治・大正の見聞と、近世の随筆に見える記事を収める。蝦蟇・猫・河童・狐・狸と貉・外道(人狐)・蛇などの動物ごとに、解説・事例・古人の記述の順に並べ、心霊の立場からの考察を加える。

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