二条城の上を飛んだ赤い火の車輪
どんな伝承か
慶長一一年、後陽成天皇の時代にあたる一六〇六年の五月、京都の上京で火の玉がしきりに飛び交ったと伝えられる。ある夜、回転する火の玉が赤い車輪のような姿で二条城の上空を飛び、多くの武士がこれを目にした。翌朝、京都の町はこの噂で持ちきりになり、人々は何かの前触れに違いないと語り合ったという。ジャック・ヴァレーは、こうした空の現象が十七世紀から十八世紀にかけて続けて起きた例として、この記録を挙げている。
原典より
そして一夜、旋回する火球が、あたかも赤い車輪のごとき状態で、二条城の上空を飛び、多くの武士によって目撃されているのである。—— 衝撃のUFO――過去・現在・未来(平野威馬雄・平野威馬雄・UFO研究・1975年(昭和50年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
衝撃のUFO――過去・現在・未来(平野威馬雄・平野威馬雄・UFO研究・1975年(昭和50年))
『衝撃のUFO――過去・現在・未来』は、平野威馬雄が一九七五年にまとめたUFOの読み物である。エゼキールの車輪や中世ヨーロッパ・日本の古記録、十九世紀の船の目撃から説き起こし、米国の研究家ロバート・エメネガーの本を紹介する形で、マンテル事件、ソコーロ事件、アポロ飛行士の目撃、コイン少佐のヘリコプター事件などをたどる。宇宙人の姿の報告や目撃したときの心得を添え、あとがきに全日空パイロットの目撃を報じた新聞記事を付ける。