蛇女房と鐘
どんな伝承か
山で木を切る男が美しい女と出会って嫁に貰い、子が生まれたが乳が出なかった。女は自分の片目を取り、これを子に舐めさせてくれと言う。目玉を舐めて子は育ったが、やがて目玉は尽きた。女は、目玉が無くなったら山奥の沼へ訪ねて来いと言い残す。男が子を背負って行くと片目のつぶれた女が出て、盲になっても子のためにと残る目を渡し、子が大きくなったら二人で働いて鐘を作り、明け暮れが分からないから朝夕に鳴らしてくれと頼んだ。子は成長して立派な鐘を作り寺に寄贈し、寺では朝晩その鐘を鳴らすようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。