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朝堂院の楼に集まった鷺と失火の戒め

所在地京都府京都市中京区(朝堂院)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典日本の妖怪

どんな伝承か

仁和二年の夏から秋にかけて、都では地震が続いた。八月四日には達智門の上に妖しい気が立ちのぼり、八日には羽蟻の大群が船岡のあたりまで空を覆い、九日にもまた揺れた。続く十二日には、鷺が二羽、朝堂院や白虎楼、豊楽院、栖霞楼の上に舞い降りて集まった。これを見た陰陽寮の者は、火の用心をしなければならないと告げたという。この月はさらに十七日の夜に武徳殿の松原で鬼が女を食う事件が起き、天災と怪異が重なって続いたとされる。

原典より

文徳帝の皇后(正しくは女御)染殿の后が妖魔に誑惑(きょうわく)され、帝や群臣の眼前で鬼と戯れあったという信じ難い話は、『今昔物語』巻二十に「染殿の后天狗の為に乱せらるる事」として収録されている。—— 日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・1973年(昭和48年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・1973年(昭和48年))

『日本の妖怪』は、早川純夫が一九七三年(昭和四十八年)に著した妖怪史の読み物である。『出雲風土記』『日本書紀』から『日本霊異記』『今昔物語』、江戸の『新著聞集』などの随筆までの古典に記された妖異を、かかわりのある実在の人物や事件とともに古代から近世へ時代順にたどる。全八章で、引用は意訳を交えて『』でくくり、仏教談や霊験談、地方の民話はおおむね除き、第七章には江戸の見聞録から選んだ二十話を並べる。

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