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あわわの辻で見た死霊の行列

所在地京都府京都市中京区(あわわの辻)
年代天暦十年
登場藤原師輔、藤原元方、当事者、伝承者、目撃者、怨霊
出典日本の妖怪

どんな伝承か

天暦十年の秋、御所での長い評議を終えた右大臣藤原師輔の車が、二条通と大宮通の交わるあわわの辻にさしかかった。疲れて眠りかけた師輔は、闇の中を音もなく列をなして進む一群を見る。肩や足から血をしたたらせる蘇我入鹿を先頭に、斑鳩宮で果てた山背大兄皇子、大津皇子、伴善男や道真まで、藤原の家に葬られた者たちが笏を捧げて御所を目指していた。えいうわん、という呪文が津波のように押し寄せ、最後に大納言元方の大首が眼前で首を伸ばして睨む。師輔は簾をおろし、ひたすら陀羅尼を唱えつづけた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・1973年(昭和48年))

『日本の妖怪』は、早川純夫が一九七三年(昭和四十八年)に著した妖怪史の読み物である。『出雲風土記』『日本書紀』から『日本霊異記』『今昔物語』、江戸の『新著聞集』などの随筆までの古典に記された妖異を、かかわりのある実在の人物や事件とともに古代から近世へ時代順にたどる。全八章で、引用は意訳を交えて『』でくくり、仏教談や霊験談、地方の民話はおおむね除き、第七章には江戸の見聞録から選んだ二十話を並べる。

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