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蔵屋敷の淵で撃たれた河童

所在地東京都江東区(仙台河岸)
年代天明元年
登場松本豆州、曲淵甲斐守、当事者、伝承者、河童の図を持参した者、図を見た同席者
出典日本の妖怪

どんな伝承か

天明元年八月、仙台河岸にある伊達家の蔵屋敷で河童が打ち殺され、塩漬けにされた。その姿を実際に目にした者が写したという図を、松本豆州が持参してきた。子細を尋ねると、この屋敷では小児がよく溺れ死ぬので、家臣たちが不審に思い、堀の中でいちばん深い淵をせき止めて水を抜いたところ、泥の中を風のように走るものがいたという。生け捕りにしようとしたが素早くて手に負えず、とうとう鉄砲で撃ち殺した。居合わせた曲淵甲斐守は、昔見た河童の図とまったく同じだと言ったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・1973年(昭和48年))

『日本の妖怪』は、早川純夫が一九七三年(昭和四十八年)に著した妖怪史の読み物である。『出雲風土記』『日本書紀』から『日本霊異記』『今昔物語』、江戸の『新著聞集』などの随筆までの古典に記された妖異を、かかわりのある実在の人物や事件とともに古代から近世へ時代順にたどる。全八章で、引用は意訳を交えて『』でくくり、仏教談や霊験談、地方の民話はおおむね除き、第七章には江戸の見聞録から選んだ二十話を並べる。

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