鹿島の米山講と百万遍の数珠
どんな伝承か
柏崎市鹿島に伝わる米山講。米山様は稲の神で、戦中は部落常会も兼ねていたため全戸が講員であった。講の日取りは毎月七日で、宿は以前は専ら十王堂が使われたが、後に講員が順番に受け持った。当日は床の間に米山寺で求めた米山薬師如来の掛軸を掛け、御神酒・灯明・供物をあげ、夕飯後の八時頃から十三仏の御念仏を唱え、百万遍の大数珠を回した。その年最後の十一月七日をアガリ講・シマイ講といい、女衆が料理を作り男衆が餅をついて盛大に行った。安政六年からの『米山講銭覚帳』が残る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史)
『柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信』は、柏崎市史の資料集として編まれた民俗篇のうち、第四章「文化伝承」の信仰にかかわる部分を収める。柏崎市域のムラの神社とまつり、雨乞い・虫送りなどの祈願、家の神と屋敷神、民間小祠と路傍の石仏、寺と行事、修験、庚申講や米山講などの講を、聞き書きと「白川風土記」「神社明細帳」などの記録から記す。第六節「俗信」では予兆・占い・禁忌を分類して列挙し、昭和五十八年の熱田神社の年占の結果も載せる。