干支に託した戦時窮乏の予言
どんな伝承か
昭和十七年に保釈された王仁三郎は、亀岡の自宅である中矢田農園に落ち着き、訪ねてくる信者に次々と予言を語った。昭和十八年には、大本神諭の未と申と酉の言葉を引き、今年の未年は草を食む羊のように下層の国民が苦しみ、来年の申年は木に棲む猿のように中流の人が苦しみ、再来年の酉年には上流の人が困ってむごい奪い合いが始まる、大峠は三年後だと警告した。実際に食糧不足、都市住民の疎開と労働動員、そして敗戦と、予言どおりに事態は進んだとされる。
原典より
「大本神諭に、『未と申とが腹を減らして惨たらしい酉の奪いあいが始まるぞよ』とあるが、今年(昭和十八年)は未の年で、羊は下にいて草ばかり食う動物であるから、下級の国民が苦しむ。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。