トップ > 奈良県の伝承 > 上北山村

一年目か三年目にまた人が死ぬケガヤマ

所在地奈良県吉野郡上北山村
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典河童・天狗・妖怪――民俗随筆

どんな伝承か

奈良県吉野郡の上北山村では、祟りのある忌み山をケガヤマという。村里から二、三里離れた山中にあり、これまでに木樵が五、六人も死んでいる。このワルヤマに入ると必ず大夕立や落雷に遭い、体の自由を失うと言い伝えるので、土地の者で禁を破る者はまずいないが、ときおり他国からの出稼ぎ人などが構わず入り、伐った木の下敷きになって命を落とす。不思議なことに、ここで誰かが死ぬと、決まって一年目か三年目にまた死人が出るという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・1956年(昭和31年))

『河童・天狗・妖怪――民俗随筆』は、武田静澄が昭和三十一年に著した民俗随筆である。天狗と神かくし、河童、座敷わらし、山の神と山の妖怪、狐狸とつきもの、水辺や海の亡霊、死霊と御霊などをめぐる伝承を、『今昔物語』などの古典の説話と各地の民俗の事例から集めて語る。短い見出しを立てた小文を連ねる形をとり、神かくしにあう心理や幻覚、お化けの心理にも触れて、妖怪を信じる心のはたらきを考える。

種別から探す

ケガヤマ忌み山木樵の死

上北山村の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『河童・天狗・妖怪――民俗随筆』の伝承