トップ > 京都府の伝承 > 京都市

天狗を祭る聖と内裏の祈禱くらべ

所在地京都府京都市
年代伝承
登場円融院、寛朝、余慶、語り手、伝承者、天皇・もののけに悩んだ当人、広沢の僧正・祈禱くらべの相手、僧正・祈禱くらべの相手
出典河童・天狗・妖怪――民俗随筆

どんな伝承か

「今昔物語」に見える話として、円融院天皇がもののけに取りつかれて長く病み、名高い僧たちの加持も一向に効かなかった。東大寺の南の高い山にいる聖を召せば験があると勧める者があり、呼ばれた聖は道すがら空から花を降らせて上京し、加持によって天皇の病をたちまち癒やした。面目を失った広沢の寛朝僧正と余慶僧正が、聖の控える几帳に向けて力を合わせて祈ると、羽ばたきの音と悪臭のなかで聖が転がり出て、自分は長年高山の天狗を祭ってきた者だと泣いて許しを乞うた。天皇の命で追い払われたが、天狗を祭る者はいずれ正体を暴かれて身を滅ぼすといわれた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・1956年(昭和31年))

『河童・天狗・妖怪――民俗随筆』は、武田静澄が昭和三十一年に著した民俗随筆である。天狗と神かくし、河童、座敷わらし、山の神と山の妖怪、狐狸とつきもの、水辺や海の亡霊、死霊と御霊などをめぐる伝承を、『今昔物語』などの古典の説話と各地の民俗の事例から集めて語る。短い見出しを立てた小文を連ねる形をとり、神かくしにあう心理や幻覚、お化けの心理にも触れて、妖怪を信じる心のはたらきを考える。

種別から探す

天狗加持祈禱

京都市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『河童・天狗・妖怪――民俗随筆』の伝承