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天狗を祭る幻術使いと刃物の禁

所在地京都府京都市
年代伝承
登場語り手、伝承者
出典河童・天狗・妖怪――民俗随筆

どんな伝承か

「今昔物語」の話。京に、人の足駄や草履を犬の子に変えたり、馬の尻から入って口から出てみせたりする幻術使いがいた。隣の若者が術を習いたいと熱心に頼むと、人に知られぬこと、刃物を持たぬことを条件に七日の精進をさせ、師匠のもとへ連れて行くことになった。あまりに刃物を戒めるので疑いを抱いた若者は、研いだ小刀を懐に隠して山奥の草庵へ従った。出てきた老僧に刃物を見抜かれ、観念した若者が老僧に斬りかかると、老僧も草庵もかき消え、そこは一条西洞院の大峰という寺の境内だった。祭神の天狗を怒らせたと嘆いた幻術使いは、二、三日後に急死した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・1956年(昭和31年))

『河童・天狗・妖怪――民俗随筆』は、武田静澄が昭和三十一年に著した民俗随筆である。天狗と神かくし、河童、座敷わらし、山の神と山の妖怪、狐狸とつきもの、水辺や海の亡霊、死霊と御霊などをめぐる伝承を、『今昔物語』などの古典の説話と各地の民俗の事例から集めて語る。短い見出しを立てた小文を連ねる形をとり、神かくしにあう心理や幻覚、お化けの心理にも触れて、妖怪を信じる心のはたらきを考える。

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天狗幻術

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