河童に好かれる性質と逢魔が時
どんな伝承か
河童には特別に好かれる性質の人があり、それは生まれつきで、はたでいくら用心しても、いつか河童とかかわって気が変になったり川へ引き込まれたりするのだと語られている。河童に遭ったという者が物憑きのような惑乱状態になることが多かったため、さまざまな要素が結びついて次第に恐ろしいものと考えられ、妖怪の烙印を押されるにいたったのであろうという。会津の檜枝岐でも、病人のような青い顔をしていると河童に水の中へ引き込まれるとか、逢魔が時に外を出歩くと引き込まれるといっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・昭和)
武田静澄『河童・天狗・妖怪―民俗随筆』。全国の妖怪伝承を天狗・河童・ざしき童子・妖怪心理の四部で随筆風に集成する。天狗篇では天狗の団扇・誕生、祈禱くらべ、天狗に憑かれた女、幻術つかい、神かくし、天狗にさらわれた人々(お庭番のゆくえ・天から降った男・ふたり夫・天狗六兵衛・おかんの末路)、神かくしにあう心理、ぐひん餅と山荒れ、天狗の相撲場などを収める。