千里山村の強盗冤罪事件
どんな伝承か
大正十二年十一月三十日午前三時ごろ、大阪府下千里山村の雑貨店に二人組の強盗が入った。功を急ぐ刑事の活躍で、同村の片山貞雄・吉田寅吉の両名が犯人と睨まれて未決監に投じられ、第一審・第二審とも犯行明白として貞雄に懲役六年、寅吉に五年が言い渡された。両名は身に覚えがないと言い張り大審院の審判を仰いだが、事件から一年余の大正十三年十二月に真犯人が現れて無罪が明白となった。服役中に吉田の父政吉は憤死し、娘久美(二歳)と妻鈴江(二十三歳)も相次いで世を去った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
再生問題の検討(浅野和三郎編)――輪廻転生の心霊研究(浅野和三郎(著)・浅野正恭(編)・心霊文庫 第十六篇(心霊科学研究会)・1940年(昭和15年))
『再生問題の検討(浅野和三郎編)――輪廻転生の心霊研究』は、浅野和三郎の再生論を浅野正恭が編み、心霊科学研究会出版部が昭和十五年に心霊文庫の第十六篇として出した冊子である。現世の不公平を解く鍵として再生説を掲げ、地上を霊魂教育の学校にたとえ、再生の出発点と帰着点、創造的再生説、ジェレー博士の『再生説』への評を述べる。会での講話を含む五篇を発表順に並べ、巻頭に編者のはしがき、巻末に奥付と刊行物の広告を付す。