ゲラーの放送を見て曲げた最初の一本
どんな伝承か
清田益章が初めて意識してスプーンを曲げたのは、小学六年になったばかりの昭和四十九年である。初来日したユリ・ゲラーがスプーンを曲げる番組をたまたま見たが、驚いたのは曲がることよりも、周りがそれを不思議がっていることのほうだった。父に、この人がやっているのは不思議なことなのかと尋ね、不思議だと返されると、これでテレビに出られるなら自分も出られると言い放つ。ならば曲げてみろと促され、二十分ほど念じるうちに柄が曲がりだした。父は驚きながらも喜んだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。