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松林の唄が残した金曲騒動の噂

所在地福島県耶麻郡猪苗代町大字壺楊壺下
年代伝承
登場土屋美登理、惣助、語り手、伝承者、壷下の問屋の奉公人
出典猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

凶作が続くうえに年貢の取り立てが厳しく、昔、壷下村を中心に東の山潟、西の金曲を舞台として百姓一揆が起こった。処刑の裁きはむごく、えこひいきによって罪のない良民がかえって重い咎を受けたという。この金曲騒動の前後、壷下の問屋に勤めていた惣助という男は旅がらすの出ながら学があり勤めも堅かったが、騒動の始末がつくころ、ひょう然と旅立っていった。机の引出しには浜志田の松林を詠んだ唄の紙切れが残されており、扇動の張本人はあの男だったと噂されたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史)

『猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説』は、猪苗代町の町史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。町内の話者から聞いた方言まじりの昔話と、楊枝峠の力松、皿沼物語、木地小屋村の大蛇、大恩寺の化け灯篭、首なし地蔵、吾磐椅の鬼婆、磐梯明神など、町内の地名や寺社にまつわる伝説を載せる。昔話は動物昔話と本格昔話に分け、伝説の末尾に『新編会津風土記』『耶麻郡誌』などに載る伝説の題を挙げた伝説追補を付す。

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