白津の首なし地蔵と柳の女
どんな伝承か
白津村のある家の屋敷神の地蔵には首がない。昔、白津の村外れの柳の下に夜な夜な女が出て、通る男を誘い騙していた。やがてそれが評判になり、古老の依頼を受けた白旗八幡の神主鈴木山城守が柳の木の下をうかがい、蟇目の法で引っ捕えて首を切ってしまった。女は首を捨てたまま逃げ去った。翌朝、血の跡を頼りに探したところ、その家の屋敷神の地蔵のところで血が止まっており、地蔵の首が無くなっていた。それ以来この地蔵は首なし地蔵、色地蔵と呼ばれるようになったと伝えられている。
原典より
白津村、ある家の屋敷神の地蔵さまには首がない。—— 猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史・自治体史(民俗))
福島県猪苗代町(会津)に伝わる口承を語り手付きで網羅する。昔話は猫と単・ほととぎす・かちかち山・猿蟹合戦などの動物昔話、五月節句の菖蒲とよもぎ・澄子と清子・朝鮮の桃太郎・話三両・亀ヶ城の女中の一つ目小僧・花咲爺さん・竹の子童子・猿むこ入り・笠地蔵・こぶ取り爺さん・姥捨て山・片目の爺さまなどの本格昔話を収める。