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首を池に沈められた刀根山峠の地蔵

所在地大阪府豊中市刀根山元町(刀根山峠)
年代伝承(口承)
登場追いはぎ・地蔵
出典日本伝説大系 第9巻

どんな伝承か

古くは能勢街道は、今の豊中駅東側の刀根山商店街から千里園二丁目を過ぎ、刀根山元町の丘陵上にあがって清風荘に下り、石橋へ出るようになっていた。道が丘陵上の一番高いところを通るあたりを刀根山峠といい、峠の上の三又路にもと地蔵堂があって、その石地蔵を村の人は首なし地蔵と呼んでいた。峠のあたりはさびしく、よく追いはぎが出た。ある時、近村のあばれ者が旅人を殺して路銀を奪うと、背後に人の気配がする。振り向くと道のべの石地蔵で、その地蔵がうっすらと眼をあけた。男が「このことは誰にもいうな」と頼むと、地蔵は「わしは誰にも言わぬが、おまえは絶対誰にも言うな」といった。恐ろしくなった男は地蔵の首をもぎ取って下の池へ投げ込んだ。何年か後、村の寄り合いで酒に酔った男が自らこのことを喋ってしまい、村人は池をさらえて首を取り上げ、もとの体にのせたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第9巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第9巻』は、日本伝説大系編集委員会が編んだ伝説資料集の一巻である。三重・奈良・和歌山・大阪の各地に伝わる伝説を、三輪山・安珍清姫・弘法清水・油掛け地蔵など百余りの話型ごとに集める。各話型は例話を冒頭に据えて『日本伝説名彙』などとの対応を示し、〔類話〕に伝承地と出典つきの梗概を並べ、〔文献〕に近世以前の史料の原文を添えて補う構成をとる。

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