遊女を供養する都沢の六体地蔵
どんな伝承か
都沢の六体地蔵尊は、みな木造の彫刻で、六尺ほどもある大きな六地蔵である。昔、壷下と楊枝の中間には遊女町が栄えており、楊枝峠の板屋千軒ともてはやされていた。この六地蔵は、そこの遊女を供養するために立てられたものであった。ところがある年の火災で町が全滅し、遊女たちも散り散りになってしまい、供養し信仰する者がいなくなった。そこで心ある人が地蔵を都沢に移し、今も供養を続けているのだという。
原典より
都沢の六体地蔵尊はみな木造彫刻で、六尺程もある大きな六地蔵である。—— 猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史)
『猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説』は、猪苗代町の町史民俗編のうち、第十一章「昔話と伝説」を収めたものである。町内の話者から聞いた方言まじりの昔話と、楊枝峠の力松、皿沼物語、木地小屋村の大蛇、大恩寺の化け灯篭、首なし地蔵、吾磐椅の鬼婆、磐梯明神など、町内の地名や寺社にまつわる伝説を載せる。昔話は動物昔話と本格昔話に分け、伝説の末尾に『新編会津風土記』『耶麻郡誌』などに載る伝説の題を挙げた伝説追補を付す。