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弘法大師が封じた手長足長

所在地福島県耶麻郡猪苗代町(磐梯山)
年代伝承
登場弘法大師、阿部吉致、語り手、伝承者、伝承上の僧、話者
出典猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説

どんな伝承か

昔、会津の盆地がまだ一面の谷地で、田畑も少なかった頃、この盆地に手長・足長という者が棲んでいた。これが時々嵐を起こし雨を呼んで作物の実入りを妨げるので、人々から怨まれ憎まれていた。たまたま弘法大師が諸国行脚の途中で会津に立ち寄り、どこへ行っても嘆きと憤りの声が満ちているのを見て理由を尋ね、手長・足長の棲家を訪ねた。大きくなれるかと問えば天まで届くほどになり、小さくはなれまいと言えば豆粒のようになって手の平に乗った。その隙に弘法大師は用意した石の箱に封じ込め、呪文を唱えて堅く密閉し、罪亡ぼしに世のため人のため尽くせと、大磐梯の頂上に埋めて磐梯明神と崇め祭ったという。

原典より

昔、会津の盆地がまだ一面の谷地で、背が茂り田畑も少なかった頃、この盆地に手長・足長という者が棲んでいた。—— 猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史・自治体史(民俗)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

猪苗代町史 第2集(民俗編)――昔話と伝説(猪苗代町(編)・猪苗代町史・自治体史(民俗))

福島県猪苗代町(会津)に伝わる口承を語り手付きで網羅する。昔話は猫と単・ほととぎす・かちかち山・猿蟹合戦などの動物昔話、五月節句の菖蒲とよもぎ・澄子と清子・朝鮮の桃太郎・話三両・亀ヶ城の女中の一つ目小僧・花咲爺さん・竹の子童子・猿むこ入り・笠地蔵・こぶ取り爺さん・姥捨て山・片目の爺さまなどの本格昔話を収める。

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