堤に並んだ三本松と松の下
どんな伝承か
旧町内の西端に松の下という字がある。昔、この所の堤の上に三本の松の木があった故に、この名がついたのだという。地名の多くは地理的、自然的な条件によって命名されるものであるが、地形や自然は変わることがあり、そうなると当初の名だけが化石のように残される結果になる。松の下という字も、堤の上に立っていた三本の松が失われたのちに、名だけが残されたものである。
原典より
旧町内の西端に松の下という字がある。—— 田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史)
『田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説』は、会津の田島町の町史のうち民俗を扱う巻の、伝説を論じた節である。針生・糸沢・金井沢・折橋などに伝わる岩魚の棲まない沢、ダイタンボウの足跡、弘法清水、竜燈、天狗隠し、河童駒引き、アズキトギなどの伝説を、土地の言葉を交えた語りで載せる。自然伝説・歴史伝説・信仰伝説に分けて動物・地形・地名・人物・幽霊・妖怪変化などの項を立て、各話のあとに伝説の型や会津の類例を論じる。