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南方熊楠の楠の名とトーテム

所在地和歌山県田辺市
年代明治〜大正
登場南方熊楠、南方常楠、南方楠次郎、熊楠の弟
出典霊魂の博物誌――原始生命観の体系

どんな伝承か

紀伊田辺出身の民俗学者・南方熊楠は、弟の常楠、楠次郎ともにみな「楠」の字を名につけている。楠を名前に用いる風習は紀州や土佐に広く見られ、鎌倉時代ごろに始まったとされる。「クス」はかつて「クソ」から転じた語ではないかとの説もあるが、熊楠自身はこれを否定し、楠を族霊(トーテム)としていたことと関係しているのだろうと考えていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊魂の博物誌――原始生命観の体系(碓井益雄・碓井益雄・民俗学・1982年(昭和57年))

『霊魂の博物誌――原始生命観の体系』は、動物発生学を専攻した碓井益雄が著し、昭和五十七年に河出書房新社から刊行した生命観史の書である。原始・古代の人々が霊魂をどう考えたかを、日本と諸外国の神話・民俗・言葉の資料から、気息や人魂、鳥や昆虫、影や夢として現れる霊魂の姿、内臓や屎尿・屁、心・知恵・言葉・感覚器官に宿るとされた霊の座に分けて記す。序章と全九章からなり、各章末に参照文献を挙げた注を付す。

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